アクリル絵の具で絵を描く必要な道具とは?基本の6つを解説

基本の道具を揃えよう!

絵の具で絵を描きたいと思ったら何を思い浮かべますか?
小学校でよく使った水彩絵の具?それとも本格的な油絵の具でしょうか。

私は気軽に使えて、そして多彩な表現ができるアクリル絵の具をオススメします!
アクリル絵の具は水彩画のように透明感を出すこともできますし、
油絵のように絵の具を重ねて厚みを出したりと重厚な雰囲気も作れます。
アクリル絵の具は意外と取り組みやすい絵の具なので、
初心者の方にこそ使っていただきたいです。

さっそくアクリル絵の具で絵を描くのに必要なものを見ていきましょう。

 

アクリル絵の具

まずは何といっても絵の具ですね。

アクリル絵の具には大きく分けて2つの種類があります。
1つ目は透明性のあるアクリルカラー、2つ目は不透明のアクリルガッシュです。
この知識がないと自分の描きたいもの、作風にするのに遠回りします。
私は長年、知らないまま使っていて…苦労しました笑
過去の自分はろくに知識もなく、努力と根性で何とかなるだろうと
ただガムシャラに描いてました笑

今思えばそれも技術向上の糧になったのかなと思いますが、
最初からその知識を入れていれば無駄に悩まなくて済んだかもしれません。

アクリル絵の具の基本は下記で詳しく書いています!

アクリル絵の具とは?アクリルガッシュとは?基本を分かりやすく解説

絵の具を購入する際に、色味と値段をチェックする方がほとんどだと思いますが、
そこにもう一つチェックしてもらいたい項目が色の透明度です。
絵の具のチューブの裏側を見てもらうと、小さな文字で透明度の表記がされていますよ。
(表記がないものもあります!その時は店頭のカラー見本をご確認ください。)

初めて絵の具を買う方は、基本の色が揃っているセットを買おうかなと思うと思うのですが
アクリルカラーのセットには色によって透明、不透明が混在しているので少し注意が必要です。
最初は10~12色程度のセットでいいかもしれません。
描いていきながら欲しい色を追加していきましょう。

 

◎アクリルカラーとアクリルガッシュ 結局どっちがいいの?

結論から言うと描きたいものによる!です。
それは、あなたの表現方法によって決まってきます。
油絵の様に色を重ねていって深みのある画面に仕上げていくのであれば、
透明色のアクリルカラーを選ぶ方がいいと思います。
それとは対照的にフラットなイラストやデザイン画など、それぞれの色を発色させて描く表現方法をしたいという方はアクリルガッシュを選ぶべきです。
アクリルカラーでは筆跡が残り、また色が出ずにやりたい表現と程遠いものになるでしょう。

 

画材屋さんへ行けば色々な種類があって迷ってしまいますね。
毛質も形も様々あります。

まず毛質。大きく分けて2つあります。
動物の毛を使った天然毛とナイロンなどの化学繊維毛です。

 

◎天然毛の種類と特徴

天然毛には豚、馬、セーブル(イタチ)、山羊、猫などがあります。
動物によって筆の弾力、絵の具の含み、穂先のまとまり、耐久性などに特質が出ます。
そして化学繊維毛の筆よりお値段が高いです。

 

◎化学繊維毛の種類と特徴

ナイロン、ポロエステル、リセーブルなどがあります。
化学繊維毛は、天然毛に比べて価格が安価です。
当たり前ですが安価なものほど使いづらく、耐久性がないです。
化学繊維毛の筆を買う場合は、ちょっと良いものを選んでください。
穂先のまとまり、絵の具の含みが全然違います。

 

私は昔、化学繊維毛の筆を使った時しっくりこなかったのがずっと印象に残っていたので、
天然毛の筆ばかりを使っていました。
しかし、ふっと「久々に化学繊維毛の筆使ってみるか〜」と画材屋さんにて購入。
早速使ってみると…すごい!進化してる!!
穂先はスルッとまとまるし、絵の具の含みも良いです。怖いくらいです笑
と言い過ぎかもしれませんが。

一般的にアクリル絵の具に向いているのは、丈夫な化学繊維毛と言われています。
アクリル絵の具はすぐ乾燥して筆を洗っておかないとが固まってしまい毛を痛めやすいです。
初心者の方は、最初は安価な化学繊維筆を購入しておき、タッチや絵の具の含み具合にこだわりがでてきたら天然毛の筆を購入することをおすすめします。

 

◎穂先の種類

種類が細分化していてどれを選べば分からないですよね…。
色々試していくうちに何を使っていけば分かるようになりますが、代表的な形を下にまとめました。

・ラウンド(丸筆)
太さ大きさが数多くあるので、塗り、線描、細部の書き込みに便利です。

・フラット(平筆)
面塗りに便利です。筆のエッジを使えば線描もできます。

・アングル(先端が斜めになった平筆)
面塗りに便利です。エッジを利用して線引きもできます。

・フィルバード(先端だけ少し丸い平筆)
面塗りや描写に便利です。

・ファン(扇型)
ぼかしを作るのに便利です。

 

支持体

支持体とは絵画において絵の具を塗るキャンバスや紙などを指します。
その他にも、木や布、金属、ガラス、プラスチックなど、多彩な支持体があります。
アクリル絵の具はほぼ何にでも描けます!
その中でも一般的な2つをご紹介します。

 

◎キャンバス

キャンバスは布でできています。布素材には、亜麻や木綿などの植物繊維と、
ナイロンなどの化学繊維があります。
布目の荒さも荒目・中目・細目とあり、これは好みですね。どんなものを描きたいかによります。
初心者の方は安価なもので十分満足できますよ。
厚塗りをしてテクスチャを作ったり、布目のザラザラの質感が良いかすれ具合を作って
雰囲気を出すことが可能です。
まさに「絵画を描いている!」と言う感じです。楽しいですよ!
画材屋さんへ行けば様々なサイズで木枠に張られた状態の張りキャンバスが売っています。
自分で張ると大変なので私は張りキャンバスを使っています。

 

◎紙

紙は手軽に手に入りますよね。水彩風の表現をしたい方におすすめです。
にじみやグラデーションを作りやすいです。
紙は水分を含むと波打ってしまうので水張り(一旦水に塗らした紙をテープでパネルに固定すること)が必要ですが、それが難しいと言う方にはブロック水彩紙というものがあります。
ブロック水彩紙は四方をのりで固めているので、描いて色塗りするまでそのまま仕上げられます。
そして絵の具が乾いてから1枚だけはずします。

 

パレット

アクリル絵の具は乾くと固まってしまうため、パレットの素材に気をつけたいものです。
水彩絵の具でよく使われるプラスチックのパレットだと洗ってもなかなか落ちず、
よごれが残ってしまいます。
油絵などで使用する木製パレットも、かっこいいですが絵の具が広がったり汚れが落ちにくかったりとアクリル絵の具には向いていません。
おすすめは紙パレットや陶器製の絵皿です。

 

◎紙パレット

表面がツルツルしていて絵の具が染み込みません。
使い終わったら付箋のように1枚剥がして捨てるだけです。
次に使うときはきれいな状態なのがうれしいですね。
こちらが断然おすすめです。

 

◎陶器製の絵の具皿

丸型やお花の形(梅皿・菊皿)があります。
絵の具が乾いた後でもしばらく水につけておけばきれいに落とせます。
サイズは手のひらサイズが多く、数枚持つ必要があります。

 

筆洗バケツ

私は4口ある、丸くて黄色いものを使っています。
一番最初に洗う口、二番目に洗う口、ちょっと絵の具に水を足したい口用
2つといったところでしょうか。
当たり前ですが、色のついた汚い水で、違う絵の具を溶くと色が混ざってしまいますよ。

 

雑巾やキッチンペーパー

筆の水分をふきとる時や、絵の具の量やかすれ具合を調整する時などに活躍します。
結構な頻度で使います。

 

まとめ

今回はアクリル絵の具で絵を描くときに必要な道具6点についてお伝えしました。
道具について知れば知るほど魅力がいっぱいなのですが、こだわるとキリがありません!
最初は必要最低限の品から揃えていくことをおすすめします。
描き続けると、自分のこだわるところが分かってきますよ。

 

ではでは!次の記事でまたお会いしましょう!

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